計算に必要な情報が一括して送られてくることはほとんどなく、ある日には入社の連絡が、別の日には基本給変更の連絡が、また締め日の後にはタイムカードの修正に関する連絡が、といったように、担当者に集まる連絡はたいてい五月雨式です。それらを漏れなく計算に反映させることは意外と難しいのですが、それにも関わらず、短い時間で正確な計算を行わなければならず、責任の重い業務が一定の時期に集中することでの時間的・精神的負荷は、他人が想像するよりも遙かに大きなものになります。
要領のよい担当者は自分なりに工夫していますが、それでも全くミスがないという人はあまりいないのが実情です。担当者をボトルネックにしないように、連絡系統を限定する、伝票・チェックリストを作る、他の担当者とクロスチェックをするなど、負荷を軽減するような工夫が必要です。
担当者が優秀だったり頑張り屋だったりすることに甘えてしまい、その担当者の負荷を軽減する努力を怠っていると、その担当者からある日突然退職願が、などということも、よくある話です。